筋肉の作用・動画

動画の解説文

皆さんこんにちは。

 

皆さんは、筋肉の作用という言葉をご存知でしょうか。

聞いたことはあるけど、いまいち理解できていなかったり、どう施術に活かせばいいかわからないといった声を私の周りでもよく耳にします。

 

今回はセラピストなら知っておきたい『筋肉の作用』についてお話したいと思います。

 

 

本題に入る前に、筋肉の作用を学ぶことで何が得られるか、整理しておくと、

身体の疲れている部分、すなわち不調の原因となっている筋肉を予測できるようになり、それにより、お客様一人ひとりに合った施術ができるようになります。

 

近年多様化する生活様式に、我々セラピストも対応していくためにも、頭を柔らかくして一緒に学んでいきましょう。

 

 

まず最初に、そもそも筋肉は何のためにあるのでしょうか。

答えはシンプルに、“関節を動かすため”にあります。

 

筋肉は骨から骨へ、必ず関節をまたいで付着しています。付着部にあたる筋肉の両端を腱といい、体幹、もしくは頭部に近い方を筋肉の起始、遠い方を筋肉の停止と呼びます。

 

そして、この起始と停止が近づくことを、“筋肉の作用”といい、筋肉の役割を示しています。

 

肘の曲げ伸ばし動作を例にして説明すると、肘の曲げ伸ばし動作は主に上腕二頭筋と上腕三頭筋という筋肉の作用によって行われています。

 

肘を曲げる動作は、上腕二頭筋の起始と停止が近づき、逆に伸ばす時は上腕三頭筋の起始と停止が近づきます。

 

従って、上腕二頭筋の作用は肘を曲げること。上腕三頭筋の作用は肘を伸ばすこと。となります。

このように一つ一つの筋肉がそれぞれ別の作用を持ち、連動しながら関節を動かしています。

 

筋肉は互いに影響を及ぼし合っているため、ひとつの筋肉が疲労すると、その筋肉に関連した筋肉にもしわ寄せがくるため、疲労の連鎖が起こってしまいます。

 

 

これを踏まえて、どうやって痛みの原因を予測していくか考えていきましょう。

 

例えば、肩こりのAさん。

 

Aさんは鮮魚店に勤務しており、魚と氷がたくさん入った重い箱を持って運ぶことが多いそうです。

 

ここで、“重い箱を持つ”という動作に注目します。

 

重いものを持つ時は、手を前に出して、力を入れます。その時どこの筋肉が作用しているでしょうか。

 

この動作も沢山の筋肉の連動によって行われていますが、一番活躍するのは大胸筋という筋肉です。

大胸筋は胸の中心と鎖骨から始まり、上腕に停止します。主に腕を前に出す動作や、腕立て伏せの時の身体を起こす動作などで作用します。

 

大胸筋の起始部である鎖骨は肩甲骨と一体化しているため、肩甲骨に付着している肩や首、背中に関連する筋肉に影響を及ぼします。

 

Aさんの仕事内容から推測すると、Aさんの肩こりの原因は大胸筋の酷使と予測できます。

 

原因となっている大胸筋をほぐさない限り、Aさんの肩には負担がかかり続け、揉んでも揉んでもほぐれないという状況になってしまいます。

 

お客様一人ひとりに合った施術を組み立てるには、このように、仕事内容や動作の観察が重要なポイントとなります。

 

そして、なぜそこを施術するのか、お客様に説明することも忘れてはいけません。

 

 

そうしないと、

「私は肩が痛いと言っているのに、どうして違うところを揉んでいるのか。」

と不思議がられて、不安を与えてしまいます。

きちんと伝えることは、お客様との良好な信頼関係を築くための重要な要素となるので、自信を持って伝えていきましょう。

 

 

いかがだったでしょうか。

作用を知ることの大切さがおわかりいただけたでしょうか。

痛む部分をただやみくもに揉む施術ではなく、お客様の生活に寄り添った施術ができると、身体だけではなく、心もほぐすことができます。

 

今回の内容を、皆さんの日々の施術、接客に役立てていただければ幸いです。

 

それでは今回のまとめです。

 

筋肉は、関節を動かすために存在し、

 

筋肉の起始と停止が近づくことによって動作します。

この動作を「作用」といい、筋肉の役割を表しています。

 

これらの動作は、他の筋肉と連動しており、疲労も同時に連鎖していくため、お客様の仕事内容や生活様式を観察することが、結果の出せる施術のカギとなります。

 

 

これからもセラピストの皆さんに役立つ情報を提供していきますのでよろしくお願いいたします。

それではまた次の動画でお会いしましょう。