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筋膜の繋がり 動画

動画の解説文

筋膜の繋がり

 

皆さんこんにちは。

今回は『筋膜の繋がり』をテーマに

 

①筋膜

②アナトミートレイン

③スーパーフィシャルバックライン

 

この3つについて、学んでいこうと思います。

 

筋膜の繋がりは、ヘッドマッサージのみならず、ボディケアを行う上でも重要なポイントで、それらを知っておくことで、施術の効果や持続性は勿論、痛みの根本原因の予測や、施術後のアドバイスにも役立てることができます。

 

また、限られた時間の中で成果を出さなくてはいけない、我々セラピストにとっても、施術内容の組立てのアイデアとして活用することができます。

 

 

 

①筋膜とは

 『筋膜』という言葉から、筋肉一つ一つを覆っている膜だと思われがちですが、

全身タイツのように身体全体を覆っており、身体の安定や、動きをスムーズにするなどの役割を持ちます。

 

人間の身体は、筋肉、骨、内臓など、あらゆる構成要素によって成り立っています。

 

これらのパーツは基本的には独立して存在していますが、筋膜で全てのパーツを包み込むことで、様々な連携活動が可能となります。

 

そもそも筋膜がなければ、人体としての形状を保つことすらできないといわれています。

 

②アナトミートレイン

筋膜には様々な繋がり(ライン)が存在し、それらを『アナトミートレイン』といいます。

筋肉が筋膜を介して、互いに影響を及ぼし合うラインを表しており、アナトミートレインでは、筋肉を独立した単体として考えるのではなく、筋膜によって1つに繋がったものと考えられています。

 

例えるならば、筋肉が『駅』、筋膜は『線路』のように、一つ一つは離れていても、線路によって繋がっていて、その状況も影響する といったイメージです。

 

 ③スーパーフィシャルバックライン

 様々な筋膜ラインの中で、今回覚えてもらいたいのが、『スーパーフィシャルバックライン』と呼ばれるラインです。

 

イラストでもわかるように、頭~首~背中~お尻、ハムストリングス~ふくらはぎ~足裏というように繋がっています。

 

このラインの主な役割は、姿勢を保持することで、それに伴う全てのエネルギーや疲労は、このライン上で共有されます。

 

つまり、頭痛の根本的な原因が、「背中の張り」や、「ふくらはぎのむくみ」という場合もあるのです。

 

「ヘッドマッサージで腰痛がラクになった」という声を頂いたことがありますが、それは紛れもなく、この筋膜の繋がりによる効果といえます。

 

 

●番外編

他にも、ねこ背による背中の張りが、脊柱起立筋群~帽状腱膜~前頭筋へと伝わり、頭痛や、目の上の重だるさになったり、足裏の疲労が首コリに影響を及ぼしていたなど、筋膜の繋がりを知ることで、意外なところにある原因を予測できたり、発見することができます。

スーパーフィシャルバックラインは、通常の背面ボディケアでアプローチすることができるので、セラピストの方なら既にアプローチ済みかもしれませんが、筋膜の繋がりを少し意識することで、施術の流れやアドバイスに深みを加えることができます。

 

また、相乗効果を狙ったコース作りにも、理論を落とし込めれば、説得力アップも間違いありません。

 

それでは今回のまとめです。

 

筋膜とは、筋肉、骨、内臓などを包み込み、身体の安定や、動作をスムーズにするなどの役割があります。

 

筋膜には様々な繋がり(ライン)があり、それらをアナトミートレインといい、筋肉の距離に関わらず影響を与え合います。

 

中でもスーパーフィシャルバックラインと呼ばれる、背面の筋膜ラインは、頭から足裏まで繋がっているため、頭痛の原因が、背中や脚にあったり、腰痛の原因が首にあったりなど、様々な影響が考えられます。

 

お客様の生活習慣や行動パターンを、筋膜の繋がりと照らし合わせて、不調の原因を予測し、施術に活かしていきましょう。

 

最後に余談ですが、赤ちゃんは今回紹介したスーパーフィシャルバックラインの筋肉が発達していないため、立ち上がることができませんが、ハイハイをすることによりこのバックラインが鍛えられ、二足歩行が可能になるそうです。

 

これからもセラピストの皆さんに役立つ情報を提供していきますのでよろしくお願いいたします。

それではまた次の動画でお会いしましょう。

動画制作者:森脇ゆう

日本初!50代が専門の整体スクールとして、福岡で開校しました。まったくの未経験からでも、学べるように繰り返し何度でも視聴できる動画をいくつも作成しています。

​どうぞ、気軽にご覧ください。

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