ストレートネック 動画
動画の解説文
ストレートネック
皆さんこんにちは。今回は『ストレートネック』をテーマに
①ストレートネックとは何か
②ストレートネックの症状
③注目したい3つの筋肉
この3つについて学んでいこうと思います。
ストレートネックは現代病のひとつとも言われ、パソコンやスマートフォンの普及により、近年 発症数の多い症状として知られています。
様々な不調に繋がるストレートネックを理解して、日々の施術、接客にいかしていきましょう。
①ストレートネックとは
ストレートネックとは頸椎が真っすぐになってしまった状態を指します。
本来頸椎は、ゆるやかなカーブになっており、横から見た場合、「く」の字、あるいは、緩やかなS字状の形をしています。これを生理的弯曲といいます。
これにより、重い頭部を支え、首や肩への負担が軽減されます。
また、頭部をあらゆる方向に動かすことができるのも、この生理的湾曲のおかげです。
ストレートネックの主な原因として、スマホ操作や、デスクワークなどでみられる長時間の前傾姿勢、それに伴う猫背などがあります。
ストレートネックは別名「スマホ首」とも呼ばれ、様々な不調の一要因として注目されています。
②ストレートネックの症状
もっとも多いとされる症状は、首や肩のコリ、そしてそれに伴う緊張型頭痛です。
生理的湾曲が失われることで、首や肩への負担が大きくなり、それがコリや痛みに繋がります。
頸椎の生理的湾曲を、ショックをやわらげるためバネだとすると、ストレートネックは、そのバネがサビついて、硬くなってしまった状態です。
本来負担を軽減してくれるはずのバネが、うまく機能しなくなったぶん、周りの筋肉が緊張状態となります。
やがてその筋肉たちも柔軟性を失い、血行不良になり、コリや痛みに繋がっていくというわけです。
また、首周辺の筋肉の緊張による硬直は、脳への血流も阻害するため、頭痛だけでなく、自律神経の乱れに発展する可能性もあるので、注意が必要です。
それでは私達セラピストは、どのようなケアを提案、実施すればいいでしょうか。
③注目したい3つの筋肉
こからは、施術の時に注目したい筋肉を紹介したいと思います。
まずは胸鎖乳突筋です。
この筋肉は、鎖骨から耳の後ろに付着し、首の屈曲、側屈、回旋動作に関与しています。
とくに下向きでのスマホ操作などで、収縮状態が長く続くと、硬直して、疲労をため込みやすくなってしまいます。
続いて後頭下筋群。
いわゆる『首根っこ』の筋肉としても知られていて、目の疲労からも影響を受ける筋肉です。
後頭下筋群はいくつもの小さな筋肉により構成され、その合間を縫うように、様々な神経や血管が走行しています。
疲労して硬くなると、それらを圧迫してしまい、頭痛や、めまい、吐き気に繋がります。
脳への血流が阻害されると、自律神経の乱れや、心の不調にも繋がるため、
しっかりと丁寧にほぐしてあげましょう。
最後に僧帽筋です。
僧帽筋は首の動きだけでなく、肩甲骨や体幹にも関わっているため、疲労しやすい傾向にあります。
逆に言えば、正しくアプローチすることで、大きな効果を出せるといえます。
長時間のデスクワークにおいて、重い頭部を持ち上げ続けるストレスがかかる為、猫背などの不良姿勢で硬くなりやすい筋肉です。
肩もみや肩甲骨はがしなど、多角的にアプローチすることで、間接的にストレートネックの負担をやわらげる効果が期待できます。
●番外編
ストレートネックは病名ではありません。
ストレートネックはあくまでも『状態』であり、頭痛や肩こりなど、様々な症状の危険因子です。
つまりストレートネックを予防することで、これに関連する不調を軽減することができるわけです。
また、ストレートネックと猫背は、それらが原因で起こる不調も改善方法も、共通する点が多いので、ストレートネック単体で学ぶよりも、猫背と同時に学ぶことをおすすめします。
それでは今回のまとめです。
ストレートネックとは、頸椎の生理的湾曲が失われ、真っすぐになってしまった状態のことをいいます。
長時間のデスクワークやスマホ操作が、主な原因とされ、首や肩のコリ、そしてそれに伴う緊張型頭痛、めまいや吐き気といった症状に繋がります。
首周辺の筋肉に加え、肩や肩甲骨周りの筋肉に注目することで、ストレートネックの予防、改善効果の向上が期待できます。
ストレートネックが原因で起こる様々な症状を理解した多角的なアプローチが、効果を出すためのポイントになります。
今回の内容がみなさんの役に立てば嬉しいです。
これからもセラピストの皆さんに役立つ情報を提供していきますのでよろしくお願いいたします。
それではまた次の動画でお会いしましょう!