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動画肩甲骨の役割・動き 動画

動画の解説文

肩甲骨の役割・動き

 

皆さんこんにちは。

今回は肩甲骨の役割や、動きについてお話したいと思います。

最後までお付合いよろしくお願いします。

 

《肩甲骨の役割》

まずは肩甲骨の役割について。

肩甲骨は扁平骨と言われる、平べったい構造を持っている骨で、

上腕骨の土台を担っています。肩甲骨が上腕骨のソケットのような構造になっており、

上腕骨の広い可動域は、肩甲骨という土台があって成り立っています。

肩甲骨は肋骨に張り付くような形で乗っかっていて、肋骨と肩甲骨の間には若干の隙間が生まれる配置になっています。

 

《肩甲骨の名称》

次は肩甲骨の名称と繋がりについて

肩甲骨の最も上にあたる部分を「上角」といいます。

同様に、肩甲骨の最も下にあたる部分を「下角」と言います。

 

上角と下角を繋ぐ内側のラインを「内側縁(内縁)」、外側のラインを「外側縁(外縁)」といい、肩甲骨の盛り上がった部分を「肩甲棘」、その先端が「肩峰」となります。

肩峰は鎖骨と繋がり、鎖骨は胸骨に繋がります。これらの関節をそれぞれ「肩鎖関節」「胸鎖関節」といい、肩甲骨は鎖骨にぶら下がっているような状態で繋がっています。

 

肩甲棘の上のへこみを「棘上窩」、下のへこみを「棘下窩」といい、

それぞれ「棘上筋」、「棘下筋」という上腕の動きに重要な筋肉が付着しています。

これらの筋肉の他に、小円筋、肩甲下筋を合わせた4つの筋肉を「ローテーターカフ※回旋筋腱板」といい、上腕骨の回旋動作に深く関わっています。

一般的によく知られている「四十肩、五十肩」は、このローテーターカフの炎症反応のことを指しており、正式には「肩関節周囲炎」といいます。

 

《肩甲骨の動き》

続いて、肩甲骨の動きや、作用する筋肉について

まずは肩甲骨の「挙上」。

肩甲骨を上に挙げる動きで、肩をすくめるような動作になります。

主に作用する筋肉は僧帽筋の上部線維と、その深部にある肩甲挙筋です。

 

続いて肩甲骨の「下制」。先程と逆で、肩甲骨を下げる動作です。

主に作用する筋肉は僧帽筋下部繊維、広背筋、小胸筋です。

 

続いて「内転」と「外転」。

内転は肩甲骨を背骨に近づける動きで、胸を張るような動作になります。

主に作用する筋肉は僧帽筋中部繊維と、深層の菱形筋です。

 

外転は内転の逆で、肩甲骨を背骨から遠ざける動きで、肩を丸めるような動作になります。

主に作用する筋肉は前鋸筋と小胸筋、補助作用として大胸筋も働きます。

 

最後に「上方回旋」と「下方回旋」です。

上方回旋は、肩甲骨の下角が外側に回転する動きで、バンザイの動作になります。

このバンザイの動作は上腕骨の動きと、肩甲骨の連動によって行われます。

これを「肩甲上腕リズム」と言います。

主に作用する筋肉は僧帽筋上部線維と下部繊維、前鋸筋です。

 

下方回旋は、肩甲骨の下角が背骨方向に回転する動きで、上腕骨を胴体に近づける動作なります。主に作用する筋肉は僧帽筋下部繊維、菱形筋、小胸筋です。

 

《肩甲骨はがしの効果》

『肩甲骨はがし』はサロンメニューとして、とても人気の高い施術です。

肩甲骨には17種類の筋肉が付着しており、先にもお伝えした様々な動作は、

これらの筋肉の連動性によって行われています。

肩甲骨をはがすように大きく動かすことによって、

手や指では届かない深層の筋肉にもアプローチすることができるので、頑固な肩こりや、猫背の予防、緊張型頭痛や自律神経に関するお悩みにも効果が期待できます。

 

 

いかがだったでしょうか。

現役のセラピストさんであれば、肩甲骨周りのアプローチは、

施術の中で既に取り入れていると思いますが、意外と肩甲骨の役割や、

筋肉の働きまで理解して施術している方は少ないように思います。

是非今回の内容を施術の中で役立てて下さい。

 

それでは最後におさらいをします。

 

肩甲骨は上腕骨の土台の役割をしており、腕の可動域にとって、とても重要な役割をしています。

 

肩甲骨には上角、下角、内側縁、外側縁、肩甲棘、肩峰、棘上窩、棘下窩があり、

鎖骨を介して胸鎖関節に繋がっています。

 

肩甲骨は、挙上、下制、内転、外転、上方回旋、下方回旋などの様々な動作を、

17種類の筋肉の連動によって行っています。

 

『肩甲骨はがし』は、肩こりや頭痛など、様々なお悩みの改善に効果が期待できるので、

是非施術に取り入れていきましょう。

 

最後まで動画をご覧いただき、ありがとうございました。

それではまた次の動画でお会いしましょう。

動画制作者:森脇ゆう

整体、リラクゼーションサロンは、医療行為、医業類似講師をしてはいけません。ヘルニア等のお体に重大な問題がある場合は、まずは、医療機関の受診が必要です。

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