ふくらはぎの基本と筋ポンプ・動画
動画の解説文
ふくらはぎの基本と筋ポンプ
皆さんこんにちは
今回は"第2の心臓"としてよく知られているふくらはぎにフォーカスを当てて
お話させていただきます。
まず最初になぜふくらはぎが第2の心臓と呼ばれるかを整理しておきます。
皆さんは筋ポンプという言葉をご存知でしょうか?
筋ポンプとは、筋肉の伸縮運動をポンプに見立てた表現です。
ふくらはぎの筋ポンプ作用は血液を全身に送り届けるのを助けると共に、血液を心臓に返す役割もあります。
そのため、ふくらはぎのコンディションが悪くなると、むくみの原因になったり、老廃物が溜まりやすくなり、全身に不調を与えます。
このように、心臓と同じように血流に大きく影響を及ぼします。
次にふくらはぎを形成する筋肉について知っておきましょう。
ふくらはぎは、ヒラメ筋、腓腹筋からなり、下腿三頭筋と呼ばれています。
主に足首を足の裏の方に曲げる役割をもっており、日常動作では背伸びをする時の動作などで作用します。
更に表層の筋肉にあたる腓腹筋は膝の関節を跨いで付着しているため、膝はもちろん、その上のハムストリングスにも影響を与えます。
人の筋膜の繋がりの1つにスーパーフィシャルバックラインと呼ばれる繋がりがあります。
筋膜の繋がりのことを筋筋膜経線、またはアナトミートレインといい、
ふくらはぎはこの背面の筋膜ラインにふくまれています。
図のように、足裏から頭まで広く繋がっており、同じラインに含まれる筋肉のコンディションは全て影響を与えあっているといわれています。
つまり、背中の不調の原因、首や頭の不調の原因がふくらはぎにある可能性もあるのです。
ふくらはぎの状態を良好に保つことは、血液の流れを整えることに加えて、筋肉の疲労の連鎖を改善することにも役立ちます。
それでは、ふくらはぎを施術する際に気を付けたいポイントをいくつか紹介します。
①足首を回す
先ほども説明したように、ふくらはぎは主に足首の動きに関与しているため、意図的に足首を回したり動きをつけると、腓腹筋はもちろん、インナーマッスルのヒラメ筋にも刺激を与えることができ、マッサージの効果を上げることができます。
②程よい力加減で行う
ふくらはぎには、膝裏付近の膝窩リンパ節や、筋肉とアキレス腱の分岐点など、強く押すと痛みを伴う部分があります。
痛みによる不快感や、身体の硬直はリラクゼーションの効果においてマイナスに働く場合もあるので、力加減には注意が必要です。
③ストレッチを取り入れる
ふくらはぎは身体の重さを支えることに加え、重力の関係で水分も溜まりやすい傾向にあります。
揉みの施術に、ストレッチをプラスすることで柔軟性が高まり、血流の改善を助けてくれます。
いかがだったでしょうか?
セラピストにとってはすでにポピュラーなふくらはぎですが、近年では専門店ができるほど、その重要性が高まっています。是非今回の内容も参考にしてみて下さい。
それでは今回のまとめです。
ふくらはぎの伸縮運動は血液の流れをサポートすると同時に、心臓に返す役割があり、全身の血流に影響をあたえています。
これが第2の心臓と呼ばれる由縁です。
ふくらはぎのコンディションは筋膜を通じて、全身に影響を及ぼすこともあるので、部分的ではなく、全体を意識した施術を心がけることが大事なポイントとなります。
これからも~次の動画でお会いしましょう。
動画制作者:森脇ゆう
アニメーション動画をご視聴いただき誠にありがとうございます。「50代から始める整体」をテーマに、難しいことをわかりやすく、お伝えするのが、私の仕事です。
今までのサロン勤務、スタッフ教育、スクール講師の経験もとに楽しくご覧いただける動画を作成いたしました。
今後ともよろしくお願いいたします。